CPU
CPUの基本的な機能はスパコンだろうが、65816だろうが同じです。
メモリから取り出した値や、演算結果はアキュムレータというレジスタに保存されます。
命令に含まれるアドレスは、色々な形式で表現されています。
これをアドレッシングモードと言います。

ROM
ROMとは、リードオンリーメモリ (Read-Only Memory)、すなわち読み込み専用で書き換えが出来ないメモリの事です。
SNESアドレスは、$30:C000のように、6桁で表されます。
この上位2桁をバンクと言います。バンクは00〜最大でFFまであります。
SNESでは、$78〜$7Fを除く各バンクの、アドレス$8000〜$FFFFがROMとなっています。

RAM
RAMはランダムアクセスメモリ (random access memory)と呼ばれ、自由に値が書き換え可能なメモリの事です。
SNESでは、$7E:0000〜$7F:FFFFと、バンク$00〜$3Fの$0000〜$1FFFがRAMです。
バンク$00〜$3Fの$0000〜$1FFFと$7Eの$0000〜$1FFFは共有となっています。

レジスタ
RAMよりは容量が遙かに少ないですが、読み込み速度が高速で、
より頻繁にアクセスする事ができます。
SNESでは全部で9つのレジスタが組み込まれています。

アキュムレータ(A)
値や演算結果を保存しておくレジスタです。
大きさは8bit/16bitの切り替えが可能です。
SpriteToolやLeveASM、BlockToolなどのソースが読み込まれるときは8bitモードです。
途中で大きさを変えた場合は、ちゃんと8bitモードに戻しておきましょう。

インデックスレジスタ(X、Y)
基準値からの増減を保存するレジスタです。
XとYの二つが用意されています。
例えば、X=10の時に$7E:8000,xにアクセスすると、$7E:8010にアクセスしたことになります。
大きさは8bit/16bitの切り替えが可能です。SpriteToolやLeveASM、BlockToolなどのソースが読み込まれるときは8bitモードです。
途中で大きさを変えた場合は、ちゃんと8bitモードに戻しておきましょう。

上記3つのレジスタは是非覚えておきましょう。

プロセッサステータスレジスタ(P)
色んなフラグを格納するレジスタです。

Bit7:ネガティブフラグ(N)
    アキュムレータやインデックスレジスタの値を符号付きで認識した場合、マイナスの時に1がセットされます。
    すなわち、Aの値が$7F以下の時には0が、$80以上の時は1がセットされます。
Bit6:オーバーフローフラグ(V)
    演算結果が+$7Fを超えるか-$80以下になったときにセットされます。
    符号有りのキャリーフラグです。
Bit5:メモリモードフラグ(M)
    アキュムレータのサイズを設定します。0の時はアキュムレータの大きさが16bitに、1の時は8bitになります。
    16bitモード時には、ROMやRAMにアクセスするときも2バイト分が読み込まれます。
Bit4:インデクスモードフラグ(X)
    インデクスレジスタ(X,Y)のサイズを設定します。。0の時はX/Yの大きさが16bitに、1の時は8bitになります。
Bit3:デシマルモードフラグ(D)
    このフラグをセットするとBCD(2進化10進数)モードになります。
Bit2:インタラプトフラグ(I)
    このフラグをセットすると割り込み不許可になります。
Bit1:ゼロフラグ(Z)
    レジスタに書き込んだ値や演算結果が0の時のみに1がセットされます。
Bit0:キャリーフラグ(C)
    足し算で繰り上がりが有ったときや、引き算で繰り下がりが無かったときに1が、
    逆に足し算で繰り上がりが無かったときや、引き算で繰り下がりが有ったときに0がセットされます。
    符号無しのオーバーフローフラグです。

これも覚えておいて損はないです
その他のレジスタ
・プログラムカウンタレジスタ
一般のコンピュータでもおなじみのレジスタです。
現在実行中の命令が格納されているメモリのアドレスを格納するアドレスです。
BNE $??などの相対アドレス指定の時に使われます。